近年は、デリバリー利用時の送料無料キャンペーン開始や、契約工場で生産していたピザ生地を店舗内で一から仕込む体制を整備している。現在は全店舗の7割程度だが、24年1月には全店舗に拡大する方針。品質の向上にも取り組む。
このように、ドミノ・ピザは店舗の積極展開や、消費者のニーズを捉えた取り組み、新商品の発売の好循環で、店舗の急拡大に成功している。
ドミノ・ピザは今後も店舗増に意欲的で、10年後の2033年に国内2000店舗を展開する目標を掲げる。これまでの店舗拡大は都市部中心だったが、今後は地方にも注力する。地方展開のキーとするのは「コンパクト店舗」だ。
文字通り、従来よりもコンパクトな店舗設計とし、出店コストを抑制。営業時間も平日午後4〜10時に限定することで、効率的な店舗運営を目指す。22年に事業を開始し、現在は全国26店舗(10月時点)に拡大した。順次拡大し、最終的には全店舗の4割をコンパクト店舗にする意向だ。
店舗数の拡大を進めるドミノ・ピザ。目指す姿はコンビニ並みの店舗数と配送網の構築だ。同社のマーティン・スティーンクスCEOは自社の店舗数や配送網を背景に「われわれのデリバリーサービスや店舗を利用すれば、コンビニで商品を購入するのと同等の利便性になっているはずだ」と述べている。これまで構築してきた好循環で店舗数を今後も拡大できるか注目を集めそうだ。
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