そうした時代の変化にあわせ、東京モーターショーは新たな道を模索しました。その第一歩が19年の前回開催(本来は21年開催となりますが、コロナ禍で開催中止)でした。
19年の東京モーターショーは、「オープン・フューチャー」を合言葉に、「クルマ・バイクの楽しさ」に加えて、新たに「未来のモビリティ社会」をテーマに加えたのです。その筆頭となったのがトヨタでした。
トヨタのブースでは、なんと量産車の展示がゼロ。全て未来のコンセプトカーでした。「モーターショーといえば新型車!」と思っていた人にとっては、驚くばかりの内容です。また、クルマの展示だけでなく、キッザニアとのコラボをはじめ数多くの併設イベントを用意。モビリティのお祭りという色合いが強く出た内容となっていたのです。
こうした意欲的な内容は、人々から好意的に受け止められました。結果的に19年の開催は、約130万人もの来場者を獲得。17年の約77万人の2倍に迫ろうかという大勢の人がショー会場を訪れたのです。
そうした前回の成功を踏まえて実施されたのが、今回の名称変更です。前回は、会場を訪れた人だけが感じられた「新しさ」が、今回は名称を耳にしただけで感じることができるはずです。
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