今回のテーマは「みんなで一緒に未来を考える場」。“みんな”というのは来場者だけでなく参加者も含みます。過去10年ほどを振り返ると、参加していた企業数は毎回200前後でしたが、今回は過去最高の475社に増えました。クルマではなく、モビリティをテーマに変えたことで、より幅広いジャンルの企業が参加するようになったのです。
そんな流れを反映した、今回の象徴的なプログラムが「東京フューチャーツアー」です。会場の西館1階を全て使った展示で、5つのコンテンツから「未来の日本を感じる」ことができるというもの。数多くの未来のモビリティが展示されています。
クルマではなくモビリティということで、自動車メーカー以外も数多く参加。まさにテーマの通り「みんなで一緒に未来を考える場」となっているのです。エンターテインメント性の高い展示で、今回のイベントの目玉といえます。
「それじゃあ、クルマがないなら面白くないのでは?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、それは杞憂(きゆう)。クルマ自体の展示も、もちろん充実しています。
新型車そのものは少ないものの、次世代を示唆するコンセプトカーを自動車メーカーが数多く出品する予定です。ショーの花形となるスポーツカーのコンセプトも、トヨタ、ホンダ、マツダ、スバル、ダイハツのブースに並んでいます。また、モータースポーツ関連の展示も数多く用意されています。
モビリティだけではなく、モーターもしっかりとアピールするショー。それが「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」といえるのではないでしょうか。
1966年9月生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく“深く”説明することをモットーにする。
なぜ、新型センチュリーは“SUV”と名乗らないのか 副社長が語った「その先」の戦略
2000万円超えの高級車「センチュリー」 なぜSUV化するのか
新型ランクル、豊田前社長が求めた「原点回帰」 開発陣がたどり着いた答え
EVは静寂が売りなのに 各社が「疑似エンジン音」を開発するワケ
デリカミニ絶好調 三菱がeKクロススペースの失敗から学んだことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング