ワークポート(東京都品川区)の調査によると、6割が男女の賃金格差を「仕方ないと思わない」と回答したことが分かった。20〜40代のビジネスパーソンは、男女の賃金格差について、どのように考えているのか。
男女の賃金格差について、「男性のほうが高い」と感じる人は49.6%に上った。「女性のほうが高い」とした0.8%と合わせると、50.4%と約半数が男女の賃金格差を実感している。
男性のほうが賃金が高いと回答した人からは「結婚、出産、育児、介護などを女性が負担するケースが多く、女性は管理職への登用も少ないため」(40代・女性・事務)、「子育てや家事の配分が、まだまだ女性が多いから」(40代・男性・営業)など、ライフイベントによる女性のキャリアへの影響や管理職登用の少なさを理由とする意見が多く見られた。
また「男性は仕事、女性は家事育児というような昔ながらの風潮が残っているため」(30代・男性・システムエンジニア)、「日本企業特有の男性優位の人事考課であるため」(40代・女性・クリエイター)など、男性中心の社会風潮や企業体質がいまだ根強く残っているとする意見も多数寄せられた。
男女の賃金格差について「仕方ないと思わない」とした人は63.3%に上った。回答した人からは「男女平等にするべきだと思うから」(20代・女性・営業)、「性別と能力は関係ないから」(30代・男性・クリエイター)など、性別を理由に区別されるべきではないとする意見が中心となった。
一方で「身体的特徴からくる差がある」(30代・男性・営業)、「性別が違えば求められる役割も違ってくる」(30代・男性・機械系エンジニア)などの意見から、男女の賃金格差は仕方ないとする声も3割半ほど見られた。
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