「台北ドームにそごう最大の店舗ができる」と書いたばかりであるが、台中市にはさらに規模が大きい、そごうを核とした台湾最大級の複合施設の建設計画が進んでいる。
その複合施設とは、台中市でそごうを運営する「廣三そごう」が運営する「廣三そごう高鉄台中駅前店・台中高鉄娯楽ショッピングセンター」だ。
廣三そごうも旧太平洋そごうと同様、そごうグループと台湾の建設会社による合弁企業として設立。そごうの資本を離れたのち経営者が罪を犯して中国に亡命、店舗も休業を強いられるなどといった紆余曲折を経て、現在は日本人社長のもと日本企業の資本も入るかたちで運営している。一方で「そごう・西武」の出資は受けておらず、やはりライセンスを受けるかたちのフランチャイズ(FC)店舗となっている。
廣三そごうの複合施設は、台湾高速鉄路(新幹線)の台中駅前で行われている台湾政府交通部鉄道局の再開発計画に参画して出店するもの。驚くべきはその規模で、延床面積は約18万坪(約60万平方メートル)。東京ドーム13個分、新宿御苑とほぼ同じ面積だ。
新幹線の台中駅は、在来線の台中駅と離れた郊外エリアにあり、駅周辺には目立った大型施設がなかった。それゆえ、駅前に生まれる台湾最大級の複合施設には大きな期待がかかる。館内には、廣三そごうを核にシネマコンプレックス、高級ホテル、コンベンション施設、オフィスなどさまざまな施設が入居する計画で、「娯楽城」という愛称に相応しい施設になりそうだ。26年頃の開業を目指して工事が進められる予定となっている。
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