――実際に東北大のキャンパスを歩いていると、かなり多くの留学生や海外出身の学生が見られますね。
博士の30%は海外の学生です。修士は少し割合が減り、学部生になると先に述べました通り2%と、とても少なくなります。大きな理由の一つが学部の学生定員が厳格に規制されている点にあります。
国立大学には、納税者の子女に低廉な授業料で高等教育を提供する使命があります。ですので定員規制の中で、学部学生の納税者の子女でない留学生の比率を高くすることに、これまで慎重でした。しかしグローバルな視点で切磋琢磨する環境は、日本人学生、留学生を問わず重要な環境です。いま私たちが主張しているのは、留学生の授業料の設定を柔軟にし、かつ人数を規制の外枠にすることです。米国の州立大学では、州と州以外で授業料を分けています。英国の大学や韓国でも同様です。
授業料を柔軟にすることによって、国際的な競争にさらされる、われわれの教育の価値も可視化もできます。それだけの価値がなければ、見合う授業料を払って入学したいとは思わないわけですから。
東北大として、国際的な視点で教育の価値を高めていきたいですし、優秀な留学生層を獲得するためのリクルーティングを展開する原資にもなります。マーケットメカニズムが働かないと、日本の大学の国際化は進化しないと考えています。世界の人材獲得競争に参加して学部段階で優秀な留学生を獲得し、その比率を20%まで高める。これにより卓越大にふさわしい学部教育が展開できると考えています。
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