2023年の春闘における賃上げ率は約30年ぶりの高水準となったものの、物価高騰などの影響により実質賃金は2年連続のマイナスだった。コンサルティング事業を行う紀尾井町戦略研究所(東京都港区)は、物価高に関する意識調査を実施した。物価高は生活にどの程度影響を与えているのだろうか。
2年前と比較し、物価高による生活への影響について「かなり感じている」「ある程度感じている」と回答した割合は約9割に達した。年収が低いほど「かなり感じている」と回答している人の割合が高い傾向があった。
物価上昇を感じる場面については「食料品の購入」が最も多く89.7%、「日用品の購入」(67.8%)、「電気、ガスなどの光熱費」(59.1%)が続いた。
物価高騰の対策として実施していることでは「ポイントやクーポンの活用」が61.8%で最多となった。そのほか「ディスカウントストアなど安売りのお店で買う」(45.4%)、「食費の削減」(45.1%)といった意見が上位となった。
物価高上昇に対し、今後どのくらいの期間が続くと思うかについては「1年以上5年未満」(47.8%)と回答した人が最も多く、次に「5年以上」(35.0%)に多くの回答が集まった。
調査は2月14日、全国の18歳以上の男女1000人を対象にインターネットで実施した。
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