富士フイルムとワークマンが成長した要因は? フレームワークで分析ビジネスフレームワークの教科書(1/6 ページ)

» 2024年03月25日 08時48分 公開

この記事は、『ビジネスフレームワークの教科書 アイデア創出・市場分析・企画提案・改善の手法 55』( 安岡寛道、富樫佳織、伊藤智久、小片隆久/SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。


 アンゾフの成長マトリクスは、将来の成長に向けて、事業や製品をどのように進化させていくかを検討するためのフレームワークです。社の製品や事業が現在どの位置にあり、将来的にどの領域に移動していくべきかの戦略策定を行う際に役立ちます。

 このフレームワークは「製品」と「市場」の2つの軸で構成され、それぞれを「既存」と「新規」に分類した4象限で表現されます。

 アンゾフの成長マトリクスの戦略は次の4つです。

 アンゾフの成長マトリクスの典型事例としてよく登場するのは、米国のウォルト・ディズニーです。

 ディズニーは、アニメーション映画を成功させた後((1)市場浸透)、全世界に市場を拡大しました((2)市場開拓)。その後、映像コンテンツだけではなく、登場キャラクターのグッズ製品開発やストア運営を行い((3)製品開発)、テーマパークの運営へと多角化しました((4)多角化)。

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