最後の4つめは「郷土愛」である。「オレはやっぱり生まれ育ったところが大好きだよ」といった人が多いところは、そこそこ売れるのではないかと見込んでいた。売れる理由として「人口」「カタチ」「販売場所」はなんとなく理解できるので、「このくらいの在庫は必要でしょ」といった具合に、ソロバンをはじくこともできるが、問題は郷土愛だ。
目に見えないものなので、よく分からない。郷土愛が強い人が多そうなところがいくつか浮かんでくるものの、その愛が購入につながるかは未知数である。そうした状況の中で、47都道府県のピンバッジを販売して、最も売れたのはどこだったのか。
答えは「群馬県」である。なぜ群馬県のピンバッジが最も売れたのか。その理由について、ビジネス企画室の山口朋希さんに分析してもらった。ちなみに、山口さんは群馬県出身である。「小学生のころから地元で『かるた大会』がありまして。『つ』の札は『つる舞う形の群馬県』と詠まれるんですよね。こうした背景があって県のカタチへの愛着を持っている人が多いのではないでしょうか」とのこと。
話を聞いていると、人気の理由として「郷土愛+カタチ」が強く影響しているようだ。ちなみに、北海道と千葉県も上位にランクインしていることを考えると、「カタチと売り上げ」に相関関係がありそうだ。
売り上げランキングの2位は「福岡県」という結果に。理由(3)で挙げたように「販売場所はやはり影響したのね」といった印象を受けたが、1位と2位の差は2倍ほど。つまり、群馬県は断トツの1位だったのだ。
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