と、いろいろ言わせていただいたが、もう後の祭りなので小林製薬はしょうがないとして、これから気を付けなければいけないのは、機能性表示食品を扱っている他の企業の皆さんだ。
これまで述べたように、医療界は機能性表示食品の効果や安全性を否定的に見ているが、実はもう1つ、皆さんの業界に対して腹立たしいことがある。
それは「右肩上がりで成長している」ことだ。
22年11月28日、社会保障審議会医療部会に提出された「かかりつけ医機能」という資料には、これから医療業界を待ち受ける厳しいトピックスが多く掲載されている。例えば、こんな感じだ。
「2025年以降、人材確保がますます課題となる」
「外来患者数は、既に減少局面にある医療圏が多い」
「在宅患者数は、多くの地域で今後増加する」
このような困難が待ち構えている中で、診療報酬全体はマイナス改定が続いている。医療費を削減したい財務省と厚生労働省の綱引きが続く中で、医療現場は「金も人材も使わず、質の高い医療を提供する」という“無理ゲー”をやらされてボロボロだ。
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