外食チェーンのランチと競合する存在として、コンビニが挙げられる。
セブン-イレブンでは400円以下の弁当を強化している。4月上旬に都内のある店舗を訪ねたところ、チルド弁当の「ハヤシライス」「麻婆丼」「キムチチャーハン」「バターチキンカレー」「五目チャーハン」が399円で販売していた。安い弁当の存在感が高まっている状況で、消費者の根強い節約志向が背景にあるという(出所:東洋経済オンライン「セブン、『400円以下』弁当の拡充が意味する課題」)。これらの399円弁当と一緒に、108円のペットボトル飲料を購入すれば、ほぼ500円ランチとなる。
ファミリーマートでは、298円の鶏そぼろ弁当や358円のカレーを販売している。こちらも安価なペットボトル飲料と一緒に購入すれば500円を下回る。
このように見ると、コンビニもワンコイン(500円)を意識した値決めをしているように見えるが、実際のところはどうなのか。この疑問をローソンの広報担当者にぶつけてみると次のような回答があった。
「商品の値段を決める際、買い合わせのことを意識することもあります。ローソンでも300円台のお弁当を取り扱っており、ドリンクを購入すると500円以内に収まります。また、プライベートブランドのカップラーメンを200円以内に設定しており、おにぎり、ドリンクと一緒に購入しても500円以下になります」
ローソンではコスパを重視した利用客に向けて、大容量のプライベートブランドのカップ麺「麺大盛り 辛みそラーメン」(198円)などを強化している。
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