松屋で世界の味シリーズ、新商品は「ミエロニィハンバーグ」 きっかけはポーランド大使館からの逆オファー(2/2 ページ)

» 2024年04月18日 10時00分 公開
[菊地央里子ITmedia]
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商品開発のきっかけは、1本の電話

 今回の新商品を開発するきっかけは、1本の電話だった。「23年12月に、ポーランド大使館から『ポーランドの食文化を日本で広めたい』という電話をいただきました」(熊谷さん)。同社は、これまで世界の食文化を紹介する期間限定メニューとして、8カ国の料理を展開してきた。特にジョージアの郷土料理を再現した「シュクメルリ鍋定食」は大きな反響を呼び、4週間で目標70万食のところ、90万食を売り上げた。

ma シュクメルリ鍋定食(同社公式Webサイトより引用)

 ポーランド大使館からの依頼を受けて、同社は開発に着手。数種類の試作品を元に、ポーランド大使館職員との打ち合わせを重ね完成した。

 商品名の「ミエロニィ」はポーランド語で「ひき肉」を意味する。ポーランド人を集めて試食会を行った際、「ミエロニィハンバーグ」という名前を提案された。「当初は別の商品名を予定していましたが、ポーランドの方が実際に食べた上でのご提案だったため、即採用しました」(熊谷さん)

ma ポーランド風ミエロニィハンバーグ定食(商品発表会で編集部撮影)

 2月20日から1週間ほどテスト販売を実施したところ、目標の1.5倍の売り上げを記録。そこで、世界の料理を紹介する期間限定メニューとして、初めての全国販売に踏み切った。販売期間は4月23日から4週間で、目標販売数は80万食としている。シュクメルリ鍋定食の目標70万食を上回る数字だ。ポーランド大使館全面協力の新商品は、消費者の支持を獲得できるか。

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