タリーズコーヒーが&TEAを始めた背景には、「若年女性を取り込みたい」という狙いがあった。タリーズコーヒーには幅広い層が訪れているが、若年女性層が少なめの傾向があったためだ。
「タリーズコーヒーを利用されている若年女性のお客さまが好むメニューを分析したところ、紅茶の購入比率が高いことが分かりました。では紅茶メニューを強化していこうと、種類を増やしたり、季節限定の紅茶メニューを販売したりするなかで、徐々に紅茶カテゴリーの売り上げが上がっていきました」
タリーズコーヒーでは、以前から「ロイヤルミルクティー」の評判が高く、紅茶は一つの強みだったという。紅茶メニューを増やしていったことで紅茶メニューの認知が得られたため、2017年に新業態の&TEAをオープンさせた。
&TEAでは「ストレート」「フルーツ」「ロイヤルミルク」「スムージー」「季節限定」と紅茶関連のメニューを5つのカテゴリーに分けて、約20種類を展開。タリーズコーヒーでは、ショート、トール、グランデと3つのサイズから選べるが、&TEAの紅茶メニューは「トール」のみとしている。
「紅茶は小さなカップに2〜3杯飲むような文化があり、特にスイーツと一緒に楽しむなら、たっぷり飲めたほうが良いだろうと。ゆっくり滞在して紅茶をじっくり味わっていただきたいと考えました」
ドリンクは、タリーズコーヒーで提供するメニューも8〜9割取りそろえている。つまり、通常店のメニューに紅茶メニューが上乗せされているわけで、そのぶんオペレーションは大変になるそうだ。
スイーツは、フランス五つ星ホテルでシェフを務めた毛利将人氏が監修したオリジナルメニュー5種類をそろえる。注文を受けてからソースやホイップを盛り付ける一手間を加えるなどの工夫もあり、タリーズコーヒーのスイーツより100円ほど単価が高い。
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