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生成AIでクリエイター業務が激変 博報堂DYグループが使う5つのサービスとは?前編(5/5 ページ)

» 2024年06月13日 08時00分 公開
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(4)狙った視線誘導を実現する「H-AI EYE TRACKER」

石井: 4つ目のAIプロダクトは、広告における注視箇所を予測・可視化する「H-AI EYE TRACKER」です。人の注視傾向を学習した独自のアイトラックAIをベースに開発したプロダクトで、一般的に数週間かかる注視点調査を、短時間・低コストで完了。編集段階で随時チェックしながらブラッシュアップしていくことで、狙った視線誘導を出稿前に実現できます。動画や静止画、LPなど、幅広い活用が可能です。

石井: こちらが「H-AI EYE TRACKER」の活用による改善実績です。情報があふれている時代だからこそ、一番伝えたい部分が正しく見られているかを測定し、チューニングしていくことが、さらなる効果改善の第一歩になると思っています。

(5)クリエイティブ業務を効率化しパフォーマンスを高める「PINGPONG」

石井: 最後にご紹介するのが、制作現場の効率化のためのプロダクト「PINGPONG」です。

 特にクリエイティブ制作においては、Adobe PhotoshopやAfter Effects、Slackなど、さまざまなシステムを用いながら進めることが多いと思いますが、それらをシステムでつなげることで、クリエイティブ業務の効率化を実現します。

尾崎: こちらが実際の管理画面です。

 与件発生から案件管理、デザイナー・ディレクターのアサイン、進捗管理などを一元管理できるだけでなく、Slackとの連動でシームレスなコミュニケーションが可能になるため、コミュニケーションエラーの削減にも寄与します。

尾崎: また、「PINGPONG」にクリエイティブそのものと広告配信の実績データをひも付けることで、クリエイターが手軽に配信効果を確認できるようになりました。デザイン作業時に過去の実績を参照できるのは、クリエイターにとっても利便性が高く、自身の成長にもつながると考えています。

 さらに、Adobe Creative Cloudには「PINGPONG」のプラグインを導入。例えばPhotoshopで広告クリエイティブを制作する場合、このプラグインを使うことで、制作要件やデザインイメージなどの詳細もPhotoshopの画面上で確認できるようになるため、レギュレーションの誤りや伝え漏れ、見落としなどを防ぎ、さらなる効率化を目指します。

石井: この「PINGPONG」を活用することで、広告主様と広告会社それぞれで、スピードアップや工数圧縮、クリエイティブ供給量の増加といった成果が出ており、顧客満足度と広告パフォーマンスの向上に直結していると言えるでしょう。

 今後さらに利用率を上げていくことで、今以上の成果が期待できると確信しています。

<後編:画像生成AI「Adobe Firefly」は何がすごい? 業務をラクにする3つの活用法

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