和泉: 「パーパス・アクション・サイクル」のソリューションはインナーブランディングでも活用できるものです。今回は、ある企業組織で実施した事例をご紹介させていただきます。このプロジェクトでは、ミツカンさんと同じように、まず企業ブランドの価値軸の規定から行いました。その後、従業員向けにアンケートを行い、組織の中でのパーパスの浸透状況をアンケートの自由回答をもとに把握をして、AIで解析しました。
和泉: そこから、戦略デザイン、アクションを創造していくわけですが、戦略デザインをする際に、エンゲージメントが高い従業員とそうでもない従業員を比較しながら、どこに課題があるのかを検証しながら立案しました。
和泉: アクションの創造に関しては、博報堂のスタッフも入り共創という形で進めましたが、パーパス浸透の課題がどこにあるのかを見ていく上で注視したのが、認知から理解、共感、自分ごと化、構造化、共有化、一体化、定着化という、いわゆる態度変容プロセスです。
今回の事例では、この中でも特に、理解・共感そして自分ごと化・構造化に関してパーパス浸透の課題があると捉えて、ここを狙いとしたインナーブランディングの施策を重点的に構想していきました。
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