丸亀製麺(東京都渋谷区)が6月25日に発売した「丸亀うどーなつ」が好調だ。6日間で累計販売数100万食を突破し、近年のヒット商品「丸亀うどん弁当」や「丸亀シェイクうどん」を上回る約2倍以上の売れ行きを見せている。
なぜ同社は間食市場に参入しようと考えたのか。狙いや開発時にこだわったポイントについて、同社の山口寛社長に話を聞いた。
丸亀製麺は「感動体験No.1」というビジョンのもと、商品や店舗づくり、プロモーションなど、日々さまざまな取り組みを進めている。2022年にはインターブランドジャパンの「顧客体験価値(CX)ランキング」で1位を獲得。2023年は4位に選出された。
丸亀うどーなつが完成する前のことである。同社は顧客に新たな体験価値を提供するため、丸亀製麺らしい甘味を模索していた。これまで一部店舗で「わらび餅」や「おはぎ」をテスト販売するなど、試行錯誤を繰り返していた。ただ「一定以上の需要はあったが、丸亀製麺がやる理由まではたどりつけなかった」(山口氏)
その後も、丸亀製麺らしい甘味とは何かを考え続け、さまざまなレシピを模索する。いろいろ試した結果、原材料にうどんを30%以上使用した“もちもち食感”の丸亀うどーなつにたどり着いた。
もともと「ドーナツをつくろう」という強い思いがあって、着手した商品ではないので「他社のドーナツの視察はしていない」という。あくまで「新しい感動体験」を追求する中で生まれた丸亀製麺らしい新スイーツとなる。
「例えば、子どもにとって丸亀製麺は『ジュースがない』『お菓子がない』お店と思われることもあったが、ドーナツを販売することで子連れの家族にとっても、もっと楽しい食の場を提供できるのではと考えた」
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