カンロが7月29日、2024年の中間決算を発表した。グミの好調を受け、上半期の売上高は過去最高の155.6億円を突破。同社内でグミの売上高が初めてあめを上回った。
営業利益は23.4億円(前年同期比32.2%増)、経常利益は23.5億円(同31.5%増)、中間純利益は17.6億円(同42.9%増)だった。
商品カテゴリー別の売上高は、あめが74.4億円に対し、グミは77.7億円という結果に。市場の伸びを越えてグミカテゴリーが伸長し、前年同期比で16.9%増、11.2億円増と売り上げをけん引した。
昨今は菓子メーカー以外でも、小売業界のPBや企画商品など、新規の参入も多い。村田哲也代表取締役社長は「各社も工夫をしながらグミに注力し、棚としても面白さが出てきている。小売業各社も引き続きグミの棚を拡大している状況」と説明する。
競合の多い状況下でも好調を維持した要因について、村田社長は営業力を挙げる。
「店頭に並んでいないと顧客は購入できない。営業が販売を強化し、店頭の露出を強化している。店に行くと、カンロ商品が目立つところに置いてあるケースも多かった」
グミの商品別の結果では、同社主力商品の「ピュレグミ」が2022年から引き続きグミ売り上げNo.1ブランドとして君臨。ブランドイメージを醸成するテレビCMの放映やWeb施策に加え、ピュレグミプレミアムやピュレリングといったブランド拡張施策が功奏。2024年2月に実施した値上げの効果もあり、前年同期比25.3%増の成長となった。
カンデミーナグミは、ハードグミ市場の好調を受けて引き続き好調で、同14.0%増となった。2023年に10周年を迎え、定番のリニューアルや大容量パックの発売などで喫食シーンを拡大した。
新規事業のグミッツェルも同36.0%増と好調に推移した。一方マロッシュは不調で、同9.7%減という結果になった。
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