日本国内における生成AIサービスの利用者数は急速に増加しており、2024年末には2000万人弱に迫るとみられている。今後さらに生成AIサービスの日常的な利用増加が予想される中、人々はどのような生成AIサービスを利用しているのか。特に利用者の支持を集めるサービスはどれか。市場調査会社のICT総研 (東京都中央区)が調査した。
直近1年以内に「何らかの生成AIサービスを利用したことがある」という人は29.0%だった。また、40代以下の回答者は過半数が「利用経験あり」と回答した。
直近1年以内に「何らかの生成AIサービスを利用したことがある」と答えた1243人の回答者に、実際に利用したことがあるサービスを挙げてもらった。実際に挙がったのは「ChatGPT」「Microsoft Copilot」「Gemini」「DALL-E」「MidJourney」「Notion AI」「Microsoft Azuru AI」「Adobe Firefly」などの生成AIサービス。
こうした生成AIサービスの利用者満足度を100点満点換算の満足度ポイントに換算すると、画像生成などに定評のあるAdobeの生成AIサービス「Adobe Firefly」が最も高く、75.8ポイントに上った。次にOpenAIの画像生成AI「DALL-E」が71.6ポイントで続き、同じく画像生成AIの「MidJourney」が71.0ポイントとなった。
Adobe FireflyやDALL-E、MidJourneyなど、クリエイティブ作業に有用なサービスの評価が高い傾向となった。
一方で、最も利用率が高い生成AIサービスはOpenAIの対話型AI「ChatGPT」で18.3%。その後「Microsoft Copilot」(8.9%)、Googleの「Gemini」(5.4%)が続いた。
生成AIサービスは、今後も高い需要が予想される。ICT総研の調査では、日本国内において2024年末には利用者が1924万人に達し、その後も増加が続いて、2027年末には3760万人に達すると予測している。
増加の背景について、ICT総研は「生成AIの活用がビジネスやクリエイティブな分野での効率化を促進し、個人ユーザーにも新たな可能性を提供していることが一因となっている」としている。
調査は2024年6月に実施。インターネットユーザー4290人へのwebアンケートのほか、各種公開資料などをまとめて分析した。
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