エンジニアが転職先を選ぶ際の基準として最も重視するのは「企業全体で大切にしている価値観やカルチャー」(27.3%)だ。生成AI導入支援サービスなどを提供するプロリク(東京都港区)が国内のITエンジニア1842人を対象に実施した「転職活動に関する実態調査」で分かった。2位は「企業の知名度やブランド、SNS上での存在感」(24.1%)、3位は「企業全体のミッション・ビジョン・バリュー」(21.8%)という結果に。
直近の転職活動で成果があったと感じた応募経路については「求人媒体やスカウトサイトからの自己応募」が30.1%と最多だった。次いで「人材紹介会社経由(紹介またはヘッドハンティング)」が28.1%となった。「スカウトサイトからのスカウト」は全体の21.9%を占めていて、企業からの直接アプローチが転職活動において成果を挙げているようだ。
応募経路の評価を年代別に見ると、20代前半では「スカウトサイトからスカウトを受けて」が28.7%と最も評価された。一方で、30代前半や40代前半では「求人媒体やスカウトサイトからの自己応募」が評価され、特に40代前半では39.2%と他の年代に比べて高い割合を示した。
30代前半では「人材紹介会社経由(紹介またはヘッドハンティング)」の利用が35.2%と高かった。40代後半になると「リファラル(知人紹介)」の割合が15.1%に達しており、この年代での転職では「人からの紹介」が重要な役割を果たしていることが分かる。
若年層では「SNS経由でスカウト」「SNS経由で自ら応募」といったSNSを利用した応募経路が比較的高い評価を得ている。だが年齢が上がるにつれて低下する傾向が見られた。40代前半では、それぞれ3.5%と6.0%で低めの評価にとどまっている。
回答者の属性を見ると「IT・インターネット業界のエンジニア」が全体の60.9%を占めた。「製造業」(12.6%)、サービス業(5.8%)が続いた。
年齢層を見ると、20代後半が22.9%と最も多く、次いで30代後半が22.5%、30代前半が17.8%だった。
調査は10月30〜31日、インターネットで実施した。
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