生クリーム9割の「スイーツ缶」、なぜ人気? がむしゃらに売らず30万缶突破の秘密商品名「なまくり」(1/5 ページ)

» 2024年11月28日 06時00分 公開
[小林香織ITmedia]

 容量330mlのうち、9割が生クリームでできたスイーツ缶「なまくり」(850円)がじわじわと人気を集めている。SHIBUYA109をはじめ、関東、大阪、札幌に設置した自販機(全9台)とオンラインで扱っており、2022年4月の販売から2年半で累計販売数は30万缶を超えた。

9割が生クリームのスイーツ缶「なまくり」が30万缶を突破(リクーム提供、以下同)
「なまくり」を開発した生クリーム愛好家の井上拓海氏

 同商品を開発したのは、リクーム社(東京都練馬区)の社長・井上拓海氏である。元料理人であり、全国的に展開するパン屋「小麦の奴隷」の開業・運営経験を持つ人物だ。

 「高級な生クリームを気軽に食べられるスイーツをつくりたい」という思いから商品化したというが、9割が生クリームというニッチな商品で、どのように人気を広げてきたのか。井上氏に「なまくり」の販売戦略と反響を聞いた。

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