新幹線が止まったらどうなる? JR東海の事故対応は「仮復旧」も重視杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/6 ページ)

» 2024年12月14日 09時05分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 今回の訓練内容は次の21項目だった。このうち太字が報道公開された。JR東海が特に広めてほしい訓練である。列挙する順序はJR東海の提供資料による。

  • VR・映像を用いた重大労災体感訓練
  • 警察と連携した不審者対応訓練
  • 転てつ器不転換発生時の手動転換・鎖錠金具取り扱い訓練
  • 盛夏期に停電が発生した際の対向列車を用いた救援訓練
  • 巨大地震発生を想定した脱線復旧訓練
  • 駆動回転系不具合を想定した搬送仮台車装着訓練
  • 車両状態の判断力向上を目的とした異音・異臭・振動体感訓練
  • 集電系部品不具合を想定した救援パンタグラフ装着訓練
  • 長時間停電を想定したバッテリー使用によるサービス機器訓練
  • 巨大地震発生を想定した線路・脱線防止ガードの点検訓練
  • 酷暑によるレール温度上昇時の対応訓練
  • 分岐器におけるレール損傷発生を想定した応急処置器取り扱い訓練 
  • 火災発生時の鉄けた健全度把握訓練
  • ICTを活用した被災構造物の健全度把握訓練
  • VRを活用した列車防護スイッチ取り扱い訓練
  • 衛星通信車によるカメラ映像の伝送訓練
  • 沿線火災による光ケーブル損傷を想定した接続復旧訓練
  • 停電発生時の車両屋根上点検及び処置訓練
  • 架線断線発生時の復旧訓練
  • ミリ波列車無線の電源停電を想定した高圧電源車接続訓練
  • 駅間に停車した列車からのお客様救援訓練
点検訓練を説明するJR東海社員(老婆心ながら、モニターにアンチグレアタイプの保護フィルムをオススメしたい)

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