ファンが沸いたプレリュードとロードスター、ホンダとマツダの“次の一手”は?高根英幸 「クルマのミライ」(3/5 ページ)

» 2025年01月17日 06時00分 公開
[高根英幸ITmedia]

ランクルの人気ぶりが際立つ

 2023年のジャパンモビリティショーで発表された小ぶりのランクル250も人気だが、やはりより堂々としたボディのランクル300の方がこうしたイベントで映えることもあって、展示されている台数は多いように感じた。

 他にもランドローバーのディフェンダーやレクサスLX(中身はランクルだが)、三菱トライトンなどの人気車種も多く、冒頭で述べた通りメルセデスのGクラスは一気に影を潜めた感がある。都心部の高級住宅街などではタクシーと同じくらいGクラスを見かけることもあるが、高いリセール性を維持するにはカスタムはご法度であり、そうした需要は減っているのだろう。

 トヨタはGAZOO RacingとランクルBASEと名付けた2つのエリアでブースを展開。GAZOOはこれまでの歴代ツーリングカーマシンを展示し、GRヤリスをベースに開発中の2リットル4気筒エンジンをミッドシップに搭載した試作車を公開した。

ボンネットを開けてエンジンが入っていない状態をアピールしたGRヤリスMコンセプト。ミッドシップされたエンジンは2リットル4気筒で400psを可能にする次世代高性能ユニットだ

 このエンジンが高級スポーツカーに搭載されるのは、従来の高級車を知る人間にとってはやや複雑な心境だが、コンパクトなユニットの利点を生かして、こうしたホットハッチへのドーピングに用いるのはオートサロンの来場者には受ける手法だろう。

 そしてオートサロン名物とも言えるブランドは、今年も大人気であった。リバティーウォークはエアロパーツメーカーとして立ち上げられ、さまざまな車種にワイドボディキットを用意して話題を集め、認知度を高めたブランドだ。

 毎年オートサロンでド派手なデモカーを発表し、注目を浴びることでますますその人気を高めていった。最近は原宿や海外でアパレルを展開し、その独自の世界観が浸透するにつれ、絶大な人気を集めている。

 今年は往年のスーパーカー、ランボルギーニ・ミウラをワイドボディとグラフィックによりリバティーウォーク仕様にモディファイしたものと、R32型の日産スカイラインGT-Rをベースに街道レーサーを現代的に解釈したド派手なカスタムを披露した。

往年の名車ランボルギーニ・ミウラを惜しげもなくワイドボディにカスタムしたリバティーウォーク。代表の加藤渉氏は、今やカスタムのカリスマとして絶大な人気を誇る

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