ブログやX(旧:Twitter)の流行にみられるように、自分の思いを発信したいといった欲求を持つ人が非常に多い時代である。みんな聞いてほしいのだ。自分の言うことに耳を傾けてほしいのだ。それだけ聞き手に飢えている。カウンセリングが流行ってきたのも、じっくりと耳を傾けてくれる相手が身近にいないからといえる。
そんな時代だからこそ、聞き上手の価値は大きい。相手にとって報酬価の大きい存在になれれば、職場の人間関係も良くなるだろうし、ビジネスの交渉もうまくいきやすい。
聞き上手を中心とした対話上手な人の特徴は、次のように整理することができる。
このようなポイントを意識しながら気持ちの交流を心掛けるように指導することで、対話力を中心としたコミュニケーション力を高めることができるはずである。
この事例であれば、それによって取引先担当者の気持ちがスッキリして、気持ちのふれ合いが生じるだけでなく、先方の思いを十分引き出すことで、何を求めているのか、何が気になっているのかが分かり、それを踏まえた提案を工夫することもできるだろう。
自分の力量に気付かず、「できる人」のようにふるまって迷惑を掛ける人、取引先に一緒に行っても、まったく違う理解で物事を進めてしまう人、状況の変化に対応できず、すぐにパニックになってしまう人、そもそも「指示通り」に動くことが難しい人……。そういう職場にいる人たちを紹介しながら、その改善策も一緒に考えていく本。
そういう人たちの深層心理を理解することで、改善策にも近づくことができる。さまざまなケースをもとに、心理学博士の著者と悩める上司の会話で文章を展開。
「あれはクレーマーですよ」 取引先と何度もモメる部下、どうすればいい?
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
「お前はどうしたい?」しか言わない上司の自己満足 「考えさせる風」コミュニケーションが招く悲劇
部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」
「自責思考を持て」という“無敵論法”の危うさ 素直な若手ほど潰れるワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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