もちろん、これにはバブル崩壊もある。しかし、その中には生産年齢人口の減少のせいで、「会社を立て直そうにも働き手が確保できない」「客が減ってこれまでの商売が成立しない」という形での廃業・倒産もかなりあった。
このような「企業大激減時代」が、1990〜2000年代に社会へ巣立った世代に、どれほどの影響を与えたかは容易に想像できる。
さらに、この世代を追い討ちをかけたのは「他の世代よりも人口が多い」ことである。
企業数は1989年にピークを迎えたが、その後も子どもの数は増え続けた。
企業数の減少が始まる1989年の翌年、1990年の大学卒業者数は約40万人だった。それが1995年になると約49万人、1998年には約53万人、2005年には約55万人まで増える。
要点をまとめよう。日本の企業数は、1989年から2004年までにおよそ90万社が減っている。一方、大学卒業者数の同じ時期を見ると、15万人も増えている。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
月2回の当日欠勤でクビって言われました。不当解雇になりますか?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング