ノートの殴り書きが「学習アプリ」に Claude 3.7 Sonnetでここまで簡単に作れるその悩み、生成AIが解決(2/2 ページ)

» 2025年03月21日 07時00分 公開
[酒井麻里子ITmedia]
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問題を追加して機能もブラッシュアップする

 追加指示では3つの修正を加えた。まず、現状は問題が10問しか用意されていないので問題を追加し、その中からランダムに10問ずつ出題されるようにする。さらに、モチベーションアップのために回答終了時の画面に正答数に応じたアイコンを表示できるようにする。そして、記憶の定着のために間違えた問題だけをやり直す機能も追加したい。

 機能の追加や修正を行う場合も、最初の指示と同様に追加したい機能をチャットからテキストで指示するだけでよい。

プロンプト

以下の機能を追加してください。

  • 同様の問題をあと30問用意して、毎回10問ずつランダムに出題されるようにしてください。
  • 10問の回答完了後の総得点表示画面で、正答率に応じたアイコンを表示してください。
  • 10問の回答終了後に表示されるボタンに、「もう一度挑戦する」のほかに、「間違えた問題だけやり直す」を用意してください。

 改良後のアプリは、指示どおりに問題数が増え、正答率に応じたアイコン表示も追加された。さらに、間違えた問題だけを再挑戦できる機能も追加されている。

正答数に応じたアイコンが表示されるようになった。こういった小さな部分がモチベーションに影響する

 作成したアプリは、「公開」ボタンからWeb上で誰もがアクセスできるリンクを発行できる。日々の学習で活用する際は、公開リンクを発行してブラウザのブックマークに追加しておくとすぐにアクセスできて便利だ。

 アプリを公開状態にしたくない場合は、Claudeアプリ内のプレビュー画面から利用することになる。ただし、毎回履歴からアプリを作ったチャットを探すのは少々面倒だ。その場合、やや裏技的だが、アプリを作成したチャットのURLをブックマークしておくとよい。自分のClaudeアカウントにログインしている状態であれば、直接そのチャットにアクセスできる。

 なお今回は、自分で作成したノートをアップロードしてアプリを作成しているが、ネット上に試験情報やサンプル問題などがある程度そろっているメジャーな試験であれば、自作ノートがなくてもアプリ作成は可能だ。ただし、ノートには自分の苦手分野や重点的に学びたい箇所が反映されるので、ノートがあったほうがより自分に合ったアプリを作成できるだろう。

 学びのモチベーションを維持するには、自分が快適に学べる環境を整えることが重要だ。自分好みの使い勝手のいいアプリを簡単に作成できるClaude 3.7 Sonnetは、そんな学びの環境整備に一役買ってくれそうだ。

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