「今、困っていること」を伝えるのは、文字で書くより話したほうが早いケースも多い。質問の入力には音声を活用しよう。
ただし、ツールの操作について質問する場合、コピペしたテキストや画像の送信が必要になることも多い。そのため、ChatGPTの「高度な音声モード」のような音声のみでやりとりするモードではなく、チャット画面上での音声入力を使うのがおすすめだ。
「最終的に何をめざしているのか」が十分に伝わっていないと感じるときは、具体的なイメージの分かるサンプルを用意するとよい。Excelなら求めている出力形式の見本を数行分書いて渡す、Webサイトの制作ならお手本にしたいサイトのURLを渡すといった方法がある。
「下記の“Before”のようなExcelの表を、自動で“After”の形に直すには?」
「以下のURLのページのように、サイト上にボタンを配置したい」
回答の情報源の信ぴょう性がいまひとつだと感じた場合は、「公式のヘルプページやドキュメントを優先的に参照して」などの指示を加えよう。この際、「公式ヘルプページ“のみ”を参照する」のか、「公式ヘルプページを“優先して”参照する」のかの指示によっても回答が変わってくる。必要に応じて使い分けるとよい。
「公式のヘルプページや公式ドキュメントのみを参照して回答して」
「公式ヘルプページを優先的に参照し、公式情報がない場合にはニュースメディアやブログから情報を探して」
AIに提案された解決策がいまひとつだと感じた場合は、別の方法がないか聞いてみるとよい。その際は、現状の解決策の不満に感じている点を具体的に挙げるとよい。
「無料で同じようなことができる方法はある?」
「コードを書かずに実現する方法は?」
逆に、文法や言い回しについてはあまり気にする必要はない。AIはどんどん賢くなっているので、近年のモデルは「何が言いたいか」さえ伝われば、意図をくみ取って回答してくれる。
質問をするときにこれらのポイントを意識することで、AIの的外れな回答を減らすことができる。何度も質問をくり返す手間や、自分で検索し直す手間がなくなり、問題解決までの時間を短縮できるはずだ。
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