この記事は『小売ビジネス』(中井彰人、中川朗/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
日本の小売業で最も時価総額が高い企業といえば、アパレル業界最大手、ユニクロ、GUです。誰もが知るファーストリテイリングで、日本企業全体でも6位(2024年10月時点)と屈指の優良企業になっています。
総売り上げ3.1兆円、うち1.7兆円は海外ユニクロ事業と、まさにグローバル展開で最も成功した小売業であり、今後、さらなる成長が続くと見込まれる企業です。この成功のベースとなっているのが、製造小売業(SPA)というビジネスモデルであることは、よく知られていると思います。
SPAとは、製造、配送、販売を、自社で構築したサプライチェーンにおいて一気通貫することで、生産性を向上させることにより、コスパの高い製品を持続的に供給していく仕組みを備えた小売業ということです。
こうした仕組みの何が優れているの? というのは、既存のアパレルの流通構造との比較がわかりやすいと思います。既存のアパレルにおいての最大の問題点は、百貨店、量販店等大手小売との置き在庫という取引慣行にあったと考えられています。
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