まもなく40周年を迎える「ねるねるねるね」だが、同社はロングセラーの秘訣をどのように分析しているのだろうか。
菊池さんは「粉と水を混ぜると色が変わり、膨らむ。まずはそのインパクトがあったこと、自分でそれをつくって食べることで、記憶に残る体験ができたこと。あとはCMの“魔女さん”の印象もあり、記憶に残る商品だからこそ、ここまでロングセラーになったのではないか」と話す。
消費者からは「おいしい」といった声のほか「やっていて楽しい」「色が変わるから面白い」「何でこんな風に膨らむのか不思議で興味が広がった」「何回も買う」といったポジティブな声が多く届いているという。
一方で、日常的に買われるお菓子ではないという課題もある。子どもだけでもつくって食べられるが、大人が手伝うこともある。保護者からは「手伝うのが手間」「時間がない」といった声もあり、家族全体に時間の余裕があるときに購入しやすくなるよう、「家族のコミュニケーションをより豊かにする」といったメッセージも打ち出していきたいとしている。
40周年に向けては、さまざまな新商品や企画を予定している。2025年には、顧客の声をもとに新商品を開発する「みんなでつくるねるねるねるねプロジェクト」を開始。味やトッピングなど、子どもから大人まで多くの人の意見を集め、子どもたちが意見を出し合える場も設け、商品開発を進めていく。このプロジェクトから生まれた商品は、2026年春ごろを目標に発売される予定だ。
そのほか、大人向けや複数人向けの新商品、エリア限定商品の拡大なども検討している。IP(知的財産)を活用した商品展開も進めていきたい考えだ。40周年に向け、どのような新商品が登場するのか。今後の展開に注目が集まる。
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