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AOKIHD副社長に聞く「チェーンビジネスの要点」 地域に最適化した「カセット型DX」とは?(2/3 ページ)

» 2025年08月29日 08時30分 公開
[河嶌太郎,ITmedia]

機能を組み替えるモジュール発想のDX

――そうすると一方で、省力化や効率化の面はどうでしょうか。どこまで実現できていて、今後の方向性はどこにあるとお考えですか。

 まさに難しいところですが、これは店舗ごとのターゲット設定によって変える必要があります。われわれが決めるというよりも、来店する顧客層によって自然と形が決まってきます。例えばITリテラシーの高い利用者が中心となる都心部の店舗では、デジタル化やセルフシステムをより積極的に導入できます。

 一方で、郊外のロードサイド型店舗では、ファミリー層やシニアの利用者も多く来店します。そうした場所で一律にセルフ化を進めてしまうと、かえって不便になる可能性があります。

 われわれはこのモジュールの考え方を「カセット型」と呼んでいます。つまり、同じシステムでもそのまま全店舗に画一的に導入するのではなく、店舗ごと、エリアごとに必要な機能だけをはめ込むようにして運用する。技術的に言えば、やろうと思えばフルで自動化することも可能ですが、それでは利用者のニーズに必ずしも合致しません。だからこそ、ターゲットや地域特性、利用客の生活スタイルに合わせて柔軟に変えていく方がよいと考えています。

――つまり、技術的には可能でも、あえて全てを自動化せず調整しているということですね。

 その通りです。例えば、都市部の店舗に来る利用者は、ITリテラシーが高くデジタル対応に慣れています。しかし、地方の郊外型店舗では、祖父母と一緒に来る家族など、幅広い層が利用します。そうなると当然ながら求められるサービス形態は違います。そのため、どこまでセルフ化するか、どこまで人の関与を残すかは、その地域ごとの属性を見極めて判断しています。

若者向けファッション店「ORIHICA」(オリヒカ)二子玉川ライズ・ショッピングセンター店

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