年収600万円で採用した社員が、入社してから6カ月で辞めると、企業には640万円もの損失が発生する――エン・ジャパンの調査で明らかになった。
640万円の損失のうち、最も大きいのは在籍人件費(在籍期間中に支払った給与・社会保険料など)で360万円。
ほかには採用費用(人材紹介エージェントへの成功報酬など、採用活動で発生した費用)が180万円、マネジメント費用(退職のマネジメントを行った上司の人件費)が36万円、採用関連人件費(人事担当者や現場管理職が書類選考や面接に要した人件費)と業務引継ぎ費用(後任者への業務引継ぎに要した人件費)がそれぞれ20万円などとなった。
社員が入社してから半年以内に辞めると、企業には多額のコストがかかるわけだが、実際に入社後半年以内に早期離職を経験した人はどのくらいいるのか。この質問に対して、31%が「ある」と答えた。年代別に見ると、20代は32%、30代は34%、40代以上は30%で、大きな差はなかった。
早期離職経験者のうち、「早期離職を後悔した」割合は20%。
後悔した理由で最も多かったのは「転職活動が大変になった」(66%)。以下「希望する再就職が実現できなかった」(35%)、「キャリアアップの機会を失った」(30%)が続いた。
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