やっぱり売れたジムニーノマド 4ドア化でも“本格オフローダー”が支持された理由高根英幸 「クルマのミライ」(5/5 ページ)

» 2026年03月20日 08時00分 公開
[高根英幸ITmedia]
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国内生産の可能性はあるのか

 ジムニーノマドは現在インドで生産し、日本に輸出している。現在の受注状況では、国内生産も検討する価値があるのではないだろうか。

 「国内(湖西工場)ではジムニー、ジムニーシエラを生産しており、この2車種についても発売以降バックオーダーが続いていることから、海外工場でジムニーノマドを生産しています。将来的な生産計画などはお伝えできませんが、1台でも多くの車両をお客さまにお届けできるよう努めてまいります」(同)

 現在、4年分ものバックオーダーを抱えているといわれるが、その中には転売目的で注文した業者や個人も少なくないと思われる。増産によって納期は2年程度に短縮されたと推測できるし、そうなれば転売目的の契約者からキャンセルが続出することもあり得る。

中古車店に並べられるジムニーノマド。価格は応談となっていたが、未登録のようで2台も並べられていた。現在も新車の倍近い価格を掲げる中古車店もあるが、今後は徐々に落ち着きそうだ(筆者撮影)

 したがって、今後1年程度で納期は大幅に短縮されるのではないだろうか。そうなれば、中古車価格も落ち着き、正常な流通が期待できそうだ。

 5ナンバーサイズで面白いクルマが少ない中、ジムニーノマドは手頃な価格で非日常を味わえるクルマとして人気だ。燃費を考えると厳しい部分もあるが、それを差し引いても「楽しいクルマに乗りたい」と思うユーザーが選んでいるのだろう。

 ジムニーというブランドは、今後ますます強みを発揮していくとみられる。ユーザーが「クルマに何を求めるか」をキャッチできるメーカーやブランドが、これからも求められそうだ。

筆者プロフィール:高根英幸

 芝浦工業大学機械工学部卒。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。これまで自動車雑誌数誌でメインライターを務め、テスターとして公道やサーキットでの試乗、レース参戦を経験。現在は自動車情報サイトEFFECT(https://effectcars.com)、クラシックミニ専門サイト(https://classicmini.jp)を主宰するほか、ベストカーWeb、Yahoo!ニュース、ITmedia ビジネスオンラインなどに寄稿中。著書に「エコカー技術の最前線」(SBクリエイティブ社刊)、「メカニズム基礎講座パワートレーン編」(日経BP社刊)などがある。近著は「きちんと知りたい! 電気自動車用パワーユニットの必須知識」(日刊工業新聞社刊)、「ロードバイクの素材と構造の進化」(グランプリ出版刊)。


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