特に、しんぱち食堂の営業利益は直近で7600万円しかない。これに対し110億円もの価格で買収すると、単純計算で投資回収まで100年以上かかる。これは相当な「高値づかみ」ではないのか。
しかし、ロールアップの評価軸は「今の利益」ではなく「統合後のポテンシャル」にある。すかいらーくのインフラを掛け合わせた将来の出店余地や拡大ノウハウ、和食ポートフォリオの取得といったシナジーを織り込めば合理的となるのだろう。
実際のところ、買収発表の翌日には、すかいらーくHD株は一時1.59%高となり、時価総額が約123億円増加した。グループ全体の時価総額が買収総額よりも上がれば、資さんうどんやしんぱち食堂のようなブランドの「爆買い」は、トータルで元が取れるという解釈もできる。
経営学的には「参入余地が乏しく、陳腐化しやすく、価格競争が起きやすい」とされ、経営の難易度が非常に高いとされてきた飲食業。しかし、立地や価格、業態などで領域を絞れば、まだ空白が残っているのかもしれない。
もはやすかいらーくHDは「ファミレスの会社」という範囲ではない。自社の外食インフラの上に多様なブランドを“アプリ”のように載せていく。そんなすかいらーくの外食ビジネスの今後に引き続き注目したい。
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