若松氏によると、TikTok Shopに出店後、早期に売り上げを伸ばす企業にはいくつかの共通点があるという。
1つ目は価格戦略だ。例えばチョコレートブランドの「リンツ」は、1粒当たりの価格を店頭よりも安く設定したことで、初月から好調な売り上げを記録した。また、出店記念セールなどを打ち出し、お得感を訴求する企業も伸びやすい傾向にある。
販売商品とTikTokとの相性も影響する。具体的には、クリエイターが商品の魅力を言語化しやすい、またはユーザーに「試してみたい」と思わせられるような商品は売り上げが伸びやすい。
例えば、中身がランダムで入っていて開封の瞬間を楽しめる商品は動画との相性が良い。ショート動画では冒頭3秒のつかみが重要とされており、開封シーンなど視覚的にインパクトのある演出をしやすいからだ。また、視聴者が再現したくなるようなアレンジレシピなどの提案も、購買につながりやすいそうだ。
若松氏は「テレビCMのように芸能人を起用するよりも、TikTokでは多くのクリエイターに依頼した方が売り上げは伸びやすい」と話す。
これまでの広告は、視聴回数を増やすことで商品の認知度を高めてきた。一方、TikTokでは日常の利用シーンを具体的にイメージできる、身近なクリエイターによるリアルなコンテンツが購買につながりやすいという。
こうしたコンテンツによって売り上げが伸びると、さらに多くのクリエイターが商品を取り上げるようになり、結果としてさらに売り上げが拡大する好循環が生まれるのだ。
TikTok Shopの市場は、月平均1.5倍のペースで成長を続けている(studio15調べ)。今後、動画・ライブ配信を通じたECの新潮流がどのように広がっていくのか、注目される。
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