ビズリーチは4月9日、新たなサービス「HRMOS労務」をリリースした。勤怠管理や給与計算などの基本的な労務管理機能を備えており、さらに「採用管理」もセットにした点が最大の特徴だ。採用から労務まで一気通貫でつなげることで、人材の定着や活躍を促し「早期離職」の防止を支援する。利用料は月額4万8000円から。
ビズリーチの試算によると、年収600万円の中途採用者が1年で離職した場合、給与や仲介手数料、育成コストなど合わせて約1250万〜2000万円の損失になるという。早期離職の防止につながるという同サービスの機能とは何なのか。
HRMOS事業を率いる小出毅氏(執行役員 HRMOS事業部 事業部長)によると、採用管理と労務管理が分断されている企業が多いという。採用時の情報(職務経歴書や志望動機など)と入社後のデータ(労務状況やサーベイ結果など)を連携させられていない結果、入社者と現場のミスマッチを防止・改善できていない実情がある。
HRMOS労務では、労務状況などを集約した従業員データベースに採用選考時の情報を統合し、一元管理できるようにした。定期的なサーベイなどを通じてデータを集めて、従業員のコンディションや、採用者の受け入れから定着までを支援する「オンボーディング」の状況を可視化。入社後のギャップを把握して、サポートや異動など適切な対処につなげる。
「人材流動化の時代に当社が提唱しているのは、スキルや経験といった能力的な要素でのマッチングだけではありません。本人が何をしたいかという『WILL』が合わなければ他社を見てしまうため、WILLを可視化して異動に生かす。ミスマッチが簡単に0になるとは思いませんが、(社内スカウトで人材流出を防ぐ同社のサービス)『社内版ビズリーチ』などと組み合わせれば対応しやすくなるでしょう」(小出氏)
HRMOS労務は「HRMOS採用」とセットで提供する。採用業務を1つのシステムに統一でき、雇用契約書など書類作成といった入社手続きを自動化する機能も備えている。担当者が1人で全て対応しているようなケースで成果が出やすいといい、主に中小企業の利用を想定している。
ビズリーチは、転職サービス「ビズリーチ」と「HRMOSシリーズ」をつなぐ「人的資本データプラットフォーム」の構築を目指している。小出氏は「今後10年で労務市場ナンバーワンを目指す」と意気込んだ。
「上司を選べる制度」導入でどんな効果が? 社長も“想定外”だった職場の変化
社員に「何者になりたいか」問い続ける──自律型人材を育てるためダイドーが重視する「5つの資質」
三井住友銀行が「FA制度」導入 年間「5000件」を超える人事異動はどう変わる?
入社5〜7年目の若手が辞める「3つの症例」 次世代を担う人材を育てるには?
「社内公募」続けて約60年 ソニーが新たに編み出した、経営人材の育成法とはCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング