リテール大革命

広告費ほぼ0円、なのに月10万DL 訪日客がこぞって利用する「Payke」はどんなサービスなのか?(2/5 ページ)

» 2026年04月30日 07時30分 公開
[長嶺真輝ITmedia]

強みは商品の「翻訳」ではない 売れ筋ランキング紹介やクーポン配信

 2014年11月に創業し、翌2015年にサービス提供を開始したPayke。サービスの強みは翻訳ではない。商品のパッケージに書かれた日本語を外国語に変換するだけであれば、スマホのカメラをかざし、画面上でリアルタイム翻訳できるアプリで対応できる。

インバウンド向けアプリ「Payke」のアイコン(画像:筆者撮影)

 Paykeの強みは、多岐にわたる商品情報の提供だ。名称や成分、アレルギー物質、特徴といった基本情報に加え、パッケージには載りきらない補足情報まで多言語で整理して表示する。

 対応ジャンルも健康食品や美容品、家電など幅広い。ユーザーのスキャン履歴を基に、訪日客が手に取りやすい商品を分析し、対応商品を拡充してきた。現在では実際にスキャンされる商品の約9割をカバーしている。

 さらに、アプリ内では口コミやコラムを通じて商品や店舗の詳細情報を発信する。具体的には、リアルタイムの売れ筋ランキングや、提携するディスカウントショップやドラッグストア、家電量販店の割引クーポンを提供するなど、訪日客の利便性向上と消費を後押しする機能を幅広く備えている。

表示される商品情報は多岐にわたる(画像:Payke提供)

 古田CEOは「事業を始めた当初は何か優位性があるわけではありませんでした。しかし、今では圧倒的な商品数とユーザー数に加え、アプリの使い勝手も洗練されてきており、そこが参入障壁になっていると思います」と、先行者メリットの確立に自信をのぞかせる。

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