「夜鳴きそば」や大浴場、地域性のあるビュッフェで知られるホテルチェーン「ドーミーイン」。出張や旅行で利用したことがある人も多いでしょう。運営する共立メンテナンス(東京都千代田区)は現在、ホテル事業を主力としています。しかし、その成長を長年支えてきたのは、学生寮や社員寮の運営事業でした。
同社はコロナ禍でホテル事業が大きな打撃を受けましたが、寮事業などの安定収益が業績を下支えしました。その後はインバウンドや国内旅行需要の回復を追い風に、2025年3月期には過去最高益を更新。2026年3月期も、売上高2740億円、営業利益250億円を見込むなど、成長が続いています。
本記事では、共立メンテナンスの歴史を振り返りながら、ドーミーインの成長と苦境、同社を支える寮事業の強さを読み解きます。
共立メンテナンスは1979年9月に東京都葛飾区で創業しました。当初は、企業の給食施設の運営を請け負っていましたが、翌1980年に学生寮「ドーミー」の運営を開始します。
1985年には社員寮事業にも参入。当時は企業が社員寮を保有するのが一般的で、共立メンテナンスは「寮生の元気が企業の活力につながる」との考えから、大浴場を備えた社員寮を展開します。この発想は、のちのドーミーインにも受け継がれていきます。
1993年にはホテル事業に進出し、リゾートホテル「ドーミー倶楽部軽井沢」とビジネスホテル「ドーミーインEXPRESS草加City(旧ドーミーイン谷塚)」をオープン。1996年には高齢者向け住宅事業にも乗り出し、住宅型有料老人ホーム「ドーミー城北公園」を開業しました。
その後、1999年に東証二部へ上場し、2001年には東証一部へ指定替えとなります。2026年4月現在は、ホテル事業や寮事業を中心に、総合ビルマネジメント事業やデベロップメント事業なども展開しています。
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