なぜ外資は「高級ホテル」ではなくビジホを増やすのか 日本人の旅行スタイルに異変スピン経済の歩き方(1/6 ページ)

» 2026年05月13日 08時00分 公開
[窪田順生ITmedia]

スピン経済の歩き方:

 日本ではあまり馴染みがないが、海外では政治家や企業が自分に有利な情報操作を行うことを「スピンコントロール」と呼ぶ。企業戦略には実はこの「スピン」という視点が欠かすことができない。

 本連載では、私たちが普段何気なく接している経済情報、企業のプロモーション、PRにいったいどのような狙いがあり、緻密な戦略があるのかという「スピン」をひも解いていきたい。

 サラリーマンの安らぎの場「ビジネスホテル」で、外資の存在感が増している。

 5月7日、世界各国でホテルチェーンを展開する米ホテル大手マリオット・インターナショナルが大阪市西成区にオープンした2ホテル「シティエクスプレス by マリオット大阪新今宮」「シティエクスプレス by マリオット大阪難波南」は、中価格帯ブランドで、平日に1人で宿泊した場合、スタンダード料金は9928円〜となっている。

「シティエクスプレス by マリオット大阪新今宮」外観(出典:マリオット・インターナショナルのプレスリリース)
平日1泊の料金イメージ(出典:公式Webサイト)

 タイのホテル大手センタラホテルズ&リゾーツが4月6日に開業した「センタラライフなんばホテル大阪」(大阪市浪速区)でも、平日に1人で宿泊した場合、1泊7137円(税別)〜となっている。

「センタラライフなんばホテル大阪」外観(出典:センタラライフなんばホテル大阪のプレスリリース)
平日1泊の料金イメージ(出典:公式Webサイト)

 世界45カ国以上で展開する米国発のホテルチェーン「コンフォートホテル」も2018年頃には50店舗程度だったが、現在は99店舗まで増加。6月15日に「コンフォートホテル千歳」を開業するなど、拡大している。ちなみに、同ホテルは地域によっては1泊6000〜7000円台と、アパホテルやホテルルートインと比べて遜色のない手頃さだ。

 では、なぜここにきて「外資ビジネスホテル」が増えているのか。よく言われるのは、「外資ならではの多角経営」だ。

       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR