考えてみると、サウナ施設はピーク時と閑散時の差が大きい。夕方や休日は混み合う一方で、平日の昼間は人が少ない。しかし、利用客が少なくても、光熱費や人件費などの固定費はかかり続ける。
OPTIMISTの松山駿佑社長によると「多くの施設は『どうすれば、平日の稼働率を上げられるのか』といった課題を抱えている。その課題をどうすれば解決できるのかといった視点に立って、このサービスを始めた」という。
実は同社、もともとはサウナ施設そのものを開業しようとしていた。しかし、土地探しや近隣住民との調整の難しさから断念。その過程で「人気施設でも昼は空いている」という業界の構造に気付いた。
そこで発想を転換した。「サウナをつくる」のではなく、「空いている時間をつなぐ」方向へかじを切ったのである。
参考にしたのは、ネット印刷などを手掛ける「ラクスル」のビジネスモデルだったという。印刷会社の空いている設備を活用することで、低価格を実現する仕組みだ。
サウナを増やすのではなく、すでに存在する“空き時間”をどう埋めるのか。FLEXKEYは、そうした発想から生まれたサービスともいえる。
実際、飛行機やホテルなどでも、空席や空室をどう活用するかは大きなテーマになっている。FLEXKEYもまた、サウナ施設の「昼のガラガラ時間」を、新たな収益に変えようとしているのである。
「ふむふむ。アイデアは面白そうだけど、運営はうまくいっているの?」「既存客が何度も利用すれば、施設側のメリットはないのでは?」などと思われたかもしれない。もちろん、そうした課題も存在する。
「服のサブスク」はなぜ儲からないのか エアークローゼットが10年で黒字化できた背景
なぜ航空会社がサブスク? 飛行機乗り放題が“ほどほど条件”になった理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング