2026年1月の東京オートサロンでも、トヨタはひときわ大きなブースで、発表したばかりのGR GTだけでなく、スケルトンモデルも展示し、そのメカニズムの詳細まで惜しげもなく公開した。
それはメルセデスAMG GTを徹底的に研究して、トヨタならではのアイデアと品質で再定義したマシンに見えた。これから世界中のツーリングカーレースで暴れ回ることを想像すると、今後のサーキット取材も楽しみが増す。
先日、フランスのル・マン24時間レースでは4年ぶりの優勝を飾ったトヨタ。BoP(バランスオブパフォーマンス=マシンの性能調整をすることでレースの均衡を保つ制度)に泣かされてきただけに、白熱したバトルの末に僅差でもぎ取った優勝は格別だったに違いない。しかも、ル・マン24時間レースの公式アカウントからも祝福のメッセージが寄せられた。
「ちょっと今のトヨタに勝てる自動車メーカーはないんじゃないか?」と、業界関係者や消費者に思わせることができれば、こうした取り組みは大成功だろう。
2026年のル・マン24時間レースで4年ぶりの優勝を飾ったGR010。優勝した7号車はもちろん、サポートしながら3位に入賞した8号車の働きぶりも素晴らしいものだった。2位のBMWとはわずか11秒差の激戦を制した(写真:トヨタ)芝浦工業大学機械工学部卒。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。これまで自動車雑誌数誌でメインライターを務め、テスターとして公道やサーキットでの試乗、レース参戦を経験。現在は自動車情報サイトEFFECT(https://effectcars.com)、クラシックミニ専門サイト(https://classicmini.jp)を主宰するほか、ベストカーWeb、Yahoo!ニュース、ITmedia ビジネスオンラインなどに寄稿中。著書に「エコカー技術の最前線」(SBクリエイティブ社刊)、「メカニズム基礎講座パワートレーン編」(日経BP社刊)などがある。近著は「きちんと知りたい! 電気自動車用パワーユニットの必須知識」(日刊工業新聞社刊)、「ロードバイクの素材と構造の進化」(グランプリ出版刊)。
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