イオンの新業態「フードスタイル」は何を変えたのか 客数・売上が1.5倍に伸びた理由(2/6 ページ)

» 2026年07月04日 07時00分 公開
[小林香織ITmedia]

SKUを減らし、五感に訴える陳列

 2026年6月下旬、東京メトロ・白金高輪駅から徒歩約12分に位置する「フードスタイル三田店」を訪れた。周囲は閑静な住宅街で、高所得者層が多いエリアである。

港区の住宅街にある「フードスタイル三田店」(筆者撮影、以下同)

 店内へ入ると、まず青果売り場がある。この売り場構成は一般的なスーパーと同様だが、配置はやや独特だ。同じ色味の野菜がまとまっておらず、緑・赤・緑・赤・黄色といった具合。トマトとミニトマトが隣に並んでいないのは、珍しい。野菜の種類も少なく見える。

陳列では、表面積やカラーコントロールを意識

 「商品点数を絞り、できるだけ表面積を広く取りました。カラーコントロールも意識して、あえて異なる色合いを隣り合わせにしています。面を広げることで価格もアピールでき、“お得感”も出しやすくなりました」(イオンフードスタイル 取締役 兼商品本部 商品本部長 阿部雅博氏、以下同)

 同店は約300坪で、SKU(商品の最小管理単位)は約9000となる。以前は約1万1000SKUだったので、20%ほど削減した。青果も以前は約250SKUだったが、半分の約125に抑えている。これにより、五感に訴えるような陳列を実現したそうだ。

 こうした視覚的な演出は、他の売り場でも取り入れられている。続く鮮魚部門では、魚が“丸ごと”の状態で売られていた。

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