社内のデータを確認したいが、必要な情報を適切なタイミングで入手できず、迅速な経営判断ができない――。そんな悩みを抱える企業が増えている。
データ活用サービスなどを提供するキーウォーカー(東京都港区)の調査によると、経営判断に必要なデータを短時間で取得できる企業は約4割にとどまり、多くの企業ではデータ取得に数時間から2日以上を要していることが分かった。
データ活用の重要性が叫ばれる一方で、現場ではデータが複数のシステムや部署に分散し、抽出や加工を手作業で行っているケースも少なくない。調査からは企業のデータ活用を巡る課題が浮かび上がった。
企業の役員・経営者に「自社で経営判断に必要なデータを取得するのにどれくらいの時間を要するのか」を聞いたところ、最も多い回答は「数時間程度」(担当者への依頼や軽微な集計が必要)となり、24.1%に上った。
「リアルタイムで取得できる(ダッシュボードなどで即時確認できる)」(16.1%)、「数分程度(簡単な操作ですぐに取得できる)」(25.1%)など、比較的短時間でデータを入手できているのは合わせて約4割。残りの約6割は、数時間から2日以上の時間を要していた。
また、役員・経営者のうち、自社が保有しているデータの種類や所在について「十分に把握している」人は51.6%と約半数にとどまった。
役員・経営者が社内データの取得に時間を要している一方、現場の回答からは別の課題も見えてきた。
DX推進、データ活用、情報システムに関わる担当者の中で、データの管理・抽出・加工などの業務について「非常に負担を感じる」「やや負担を感じる」と回答した人は合わせて約8割に上った。
データを抽出・集計する際の課題について、最も多い回答は「データが複数のシステムや部署に分散している」(40.7%)であり、「抽出・加工を手作業で行っている」(33.8%)、「データ量が多く処理に時間がかかる」(32.2%)と続いた。
回答からは、社内でデータが統合・整理されておらず、抽出や加工を手作業で行っている状況が見受けられた。高度なデータ分析に着手する前の「準備段階」に、現場の時間と労力が奪われている可能性がある。
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