カシオでは、楽器開発で培った音響技術を応用し、10年以上前から聴覚サポートに関する取り組みを続けてきた。そうしたなか「聞こえ」の課題に着目し、2026年5月に新ブランド「イアユー」からヒアリングアシストイヤフォン「ER-100」を発売した。
「当社の調査では、『聴力検査で異常がなくとも、会話や人の声が聞き取りにくい』という人が約58%いました。聞こえにくさが幸福度や仕事の生産性の低下に影響するという課題もあり、これを『モヤ耳』と名付けました。イアユーでは、モヤ耳で生じる課題の解消を目指しています」(カシオ計算機 新規事業部 第二事業戦略部 第三企画室 江橋康之氏)
こだわりは、「自然な聞こえ」「魅せるデザイン」「快適な装着感」の3点。そのためのアプローチとして、耳をふさがないカフ型を採用した。オープンイヤーで生じやすいハウリングや音のズレは、独自技術によって抑制するほか、アプリによる個別最適化機能も搭載した。
「聞こえ方は周囲の環境によって異なるため、詳細なサウンドコントロールを導入しました。『レストラン』『屋外』『会議室』といったシーンの切り替えに加え、各シーンごとに高音・低音などを調整できます。オープンイヤーで弱くなりやすい『低音』も十分に聞こえるよう配慮しました」(カシオ計算機 江橋氏)
デザイン面では、取り外し可能な「スタイルアクセサリー」を採用。別売りのスタイルアクセサリーも用意し、付け替えを楽しめる。
「モニター調査では、『付けていることを忘れるほど快適』という声が多く寄せられました。従来の補聴器に不満があった軽度難聴の方が、乗り換えで購入された事例も見られます。『モヤ耳』を自覚し始めた人のほか、高齢の両親へのプレゼントとして購入する人もおり、幅広い需要があります」(カシオ計算機 江橋氏)
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