韓国に再進出した丸亀製麺が好調だ。2025年9月から1年足らずで4店舗を構え、時間帯を問わず行列ができている。4店舗合計の売上高は当初予算を上回る水準で推移しており、2026年中には8店舗まで増やす計画だ。一度は撤退した市場で、何を変えたのか。
丸亀製麺は、2012年12月に韓国へ初進出し、最大12店舗まで拡大した。しかし、2019年に広がった日本製品の不買運動で客足が鈍り(のちに回復)、その後のコロナ禍では営業制限が長期化する。店舗数は徐々に減り、10年弱の展開に区切りをつけ、2021年8月に撤退した。
運営元のトリドールホールディングス(以下、トリドールHD)事業推進部長の松浦亮介氏は、「経営的には苦しい状態だった」と当時を振り返る。ただし、撤退の原因は外部環境だけではなかった。
当時は物件探しも自社で担っていた。条件の良い区画はなかなか押さえられず、ソウルの繁華街である明洞(ミョンドン)など、複数の店舗が繁華街の中心部から離れた場所で営業していた。
結果的に撤退に至ったものの、同社は韓国市場を諦めたわけではなかった。日本食人気の高まりと、日本の日常食である「うどん」需要への期待から、再挑戦の機会をうかがっていた。前回の経験を踏まえ、不動産開発と店舗運営の両方に強い現地パートナーを探すところから動き出した。
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