丸亀製麺が韓国に再進出、今度は行列 「撤退した市場」で何を変えた?(2/5 ページ)

» 2026年09月06日 06時00分 公開

なぜロッテGRSだったのか

 再進出のパートナーとなったのが、韓国・ロッテグループのLotte GRS(Lotte Global Restaurant Service、以下GRS)だ。GRSに現地の店舗運営と出店を委ねるマスターフランチャイズ方式を採用し、商業施設を中心に店舗拡大を進めている。

 2025年9月にソウルに1号店、2026年4月に釜山、6月に金浦空港、8月に南楊州と出店を重ねた。路面店も構えていた前回とは異なり、人が集まる立地に出すことで、効率的に日本食・うどん需要を取り込む形に変えた。

photo 韓国・ロッテグループのLotte GRSと提携

 トリドールHDが現地パートナーとマスターフランチャイズ契約を結ぶケースは、他国への進出時にもある。相手を選ぶ基準は共通しており、GRSもそれを満たしていた。

 1つは物件を確保する力だ。ロッテグループは大型商業施設を自社で保有しており、不動産へのアクセスが強い。前回苦労した出店先選びの問題を、パートナーの側から解消できると見込んだ。

 もう1つは、飲食店の運営経験である。GRSは総合外食企業としてロッテリアやカフェ業態を手掛け、チェーン展開にも慣れている。「不動産開発とオペレーションの力を両方持つ稀有(けう)な存在。だから今回、組ませていただいた」と松浦氏は狙いを説明する。

photo 再進出1号店の外観

 GRS側にも今回の提携は利点がある。丸亀製麺が客を集めれば、同じ施設内で展開するGRSのカフェやファストフードにも人が流れる。1号店でその効果が確認されたことで、GRSは出店に前向きになった。来年までに店舗数を2ケタに乗せることを視野に入れ、準備を進めているという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR