今後、ミドル人材への需要はさらに高まっていくのだろうか。峯崎さんは、この傾向は今後も続く可能性が高いとみている。
背景にあるのは、若手人口の減少だけではない。DXやAIへの対応、人手不足、管理職層の不足など、企業が抱えるこうした課題は短期間で解決するものではないからだ。
「若手人口は急には増えませんし、DXやAIへの対応、管理職不足も短期間では解消しません。経験者への需要は今後も続くでしょう」
特に需要が見込まれるのは、建設や物流、製造など人手不足が深刻な業界のほか、デジタル技術を活用した業務改革を進める企業、成長に伴って管理職層を必要としている企業だ。
一方で、ミドル世代であれば誰でも転職市場で評価されるわけではない。採用市場が広がる一方で、人材を見極める企業の目は、むしろ厳しくなっている。求められるのは、過去の役職や経験年数ではなく、それを新しい環境でどう生かせるかという点だ。
「アップデートし続けている人にはチャンスが増えます。一方、変化が止まっている人には厳しくなります。転職市場は広がりますが、評価の二極化も進むでしょう」
今後は50代にも活躍の場が広がる可能性がある。ただし、それは「50代だから採用される」という意味ではない。年齢に関係なく、企業が必要とする価値を生み出せる人材が選ばれる市場になっていく。
企業側に求められるのは「何を任せたいのか」を明確にすること。一方、求職者側には「自分は何ができるのか」を言語化することが、これまで以上に重要になる。
「35歳を超えたら転職は難しい」という考え方は、少しずつ変わり始めている。ただし、単純に年齢の壁がなくなったわけではない。
これからのミドル世代に問われるのは、これまで積み重ねてきた経験や成果を、新しい環境でも再現できる力だ。過去の成功体験に頼るのではなく、変化を受け入れ、学び続ける人材には、年齢に関係なく、転職の可能性が広がっている。
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