一定期間会社に所属している従業員がキャリアアップのために長期休暇を取得できる「サバティカル休暇」は、ANAやLINEヤフーなども導入している。また、三菱商事も国内外の大学・大学院への進学を通じて、自律的に学び直しに取り組める「サバティカル休職」制度を導入したが、まだまだ一般的とは言い難い。
実際、Ryucrewさんが日本の友人に自身が利用している制度について話すと、「うらやましい」と驚かれることがほとんどだという。
今回の取材を通じて筆者が感じたのは、会社に在籍しながら夢に挑戦できる制度がきちんと整備されているのはもちろん、「実際に利用しやすい空気」があることの重要性だ。たとえ制度があっても、「周囲の目が気になる」「今後のキャリアに影響するのではないか」と感じれば、利用をためらう人もいるだろう。制度の整備に加えて、利用することが自然に受け入れられる環境づくりも大切なのかもしれない。
人材確保が課題となる中、こうした仕組みがあれば、新しいことに挑戦するために会社を辞める必要はなくなる。結果として、会社の文化や業務を理解する社員が長く働き続けやすくなり、会社への帰属意識も高まるだろう。
「会社を辞めるか、挑戦を諦めるか」ではなく、「会社に所属しながら挑戦する」という選択肢。Ryucrewさんの働き方は、社員の挑戦を支えながら、長く働き続けてもらうための一つのヒントになるのかもしれない。
フリーランス広報。多様な生き方・働き方を紹介する記事執筆や、企業や個人の発信サポートを行う。国内外を転々としながらリモートワークするデジタルノマド。
1987年生まれ、山梨県出身。読売新聞編集記者、在重慶日本国総領事館専門調査員、日本航空業務企画職(総合職)、oVice広報を経て現在。
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