ドンキ初の「無人店舗」はどう運営しているのか 大学内で挑む、コンビニより小さな新業態(3/4 ページ)

» 2026年08月03日 05時30分 公開
[米倉志保ITmedia]

「非日常のドンキ」を「日常」に変える

 利用客は学生が中心だ。昼休みの利用が最も多いものの、大学によっては朝食の時間帯や午後4時ごろのおやつ需要、授業やサークル活動後の時間帯にも利用があるという。

 利用客の6〜8割はリピーターだ。入店にはアプリの登録が必要なため、初回のハードルはあるものの、一度利用するとレジに並ばず短時間で買い物できる利便性から継続利用につながっている。

リピーターが多いという

 販売商品の中心が食品であることから、通常のドンキと比べると客単価は低い。一方で、アプリ会員の獲得や若年層との接点づくりといった効果が大きいという。

 初回利用のハードルを下げるため、入店ゲート付近にはデジタルサイネージを設置。入店方法を説明する動画を放映しており、大学の学長や学生が出演することで親しみやすさも演出している。

 キャンパスドンキを展開する狙いについて藤森氏は「キャンパスドンキは大学の日常生活に溶け込んでいるので、休日に遊びに来るドンキとは異なる。通常のドンキではさまざまなものを売っているので非日常を求めに来店する人も多いが、食品や日用品など毎日使うものも売っているということを知ってほしい」と話す。

デジタルサイネージの案内で入店のハードルを下げる

 3店舗を展開する中で、出店場所や売り場づくりに関する学びもあった。当初は「大学内であればどこでも利用される」と考えていたが、実際には、教室への移動中に立ち寄りやすい場所の方が利用されやすい傾向も見えてきた。ただし、キャンパスの構造によって最適な立地は異なるという。

 また、桃山学院大店では当初、おにぎりや弁当などの食品を店の奥に配置し、店内を回遊してもらうレイアウトとしていた。しかし運営を続ける中で「何を売っているか分からないと入店しづらい」という課題が判明。現在は、おにぎりなど主力商品を入店ゲート付近へ移動し、外からでも商品が分かりやすい売り場へ変更した。

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