「発売前から調達・販売・プロモーションを連動させ、綿密に計画を立てていました。これが功を奏したと思います」
まず、発売前のプロモーションでは、大々的な展開を行った。発売前の4月下旬に記者発表会を実施したほか、デジタル広告や自社のSNS、オウンドメディアなど、カインズが持つフルチャネルを駆使してアプローチした。広報部の鈴木ゆう子氏は「単独商品での記者発表会は、10年以上ぶりです。ここ数年で最もパワーをかけた商品です」と話した。
最も重要となる「売り場戦略」では、通常ならば箱買いを狙った売り場構成にするところ、全店舗で「バラ売り」の構成比率を高めた。「まず1本買ってみよう」という購買を促すためだ。
さらに「家飲みビール、解禁。」というキャッチコピーを添えた。昨今の物価高により、プレミアムビールから発泡酒などに切り替えたり、家飲みの回数を減らしたりする人は少なくない。そこで「本格ビールながら気軽に家飲みできる商品」として訴求した。こうしたプロモーションも購買につながったと根岸氏は考えているそうだ。
発売から3カ月が経過した現在、箱買いの売上構成比が70%を超えている。そのため、6缶セットと24本入りケースを主力にした売り場に移行しているところだという。
主な購入者層は、カインズの会員で最も多い50代だ。ただ、1本売りや6缶セットでは30〜40代の購入比率が増える。箱買いは、従来からビールを購入している50〜70代が中心だという。「既存のビール系飲料からの切り替えも見られますが、新規開拓もできており、カテゴリー全体が盛り上がっている状況です」と根岸氏は話した。
購入者の反応も、おおむね想定通りだという。最も多いのは、「飲みやすい」という感想。そのほかに「スッキリしたのどごし」「キレがあってゴクゴク飲める」「この値段でこの味なら満足」「食事との相性がいい」なども聞かれている。
カインズのECサイトでは、レビュー評価が5点満点中4.2と高いが、一部「味が薄い」「物足りない」といった口コミが見られた。
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