インターネット上に掲載されているアルファードの中古車の平均価格と在庫車数について、直近5年間の変化を調べると、その飽和ぶりがよく分かる(グーネットの掲載情報から算出)。
先代モデルの30系アルファードがデビューしたのは2015年。しかし、2021年には6年が経過していたにもかかわらず、中古車数は少なく、価格も非常に高かった。そのため買い取り価格も高く、残クレを利用すると、かえって利益が出る「逆ザヤ」現象が発生した。
そして、残クレでアルファードを購入するユーザーが急増したのである。実際に中古車市場を見てみると、現在最も数が多いのは2021年式で、2019年、2020年、2022年式と比べるとほぼ2〜3倍の在庫数で1200台以上となっている。
2022年式が少ないのは、まだ残クレの契約途中のユーザーも多いことが影響しているだろう。
2021年のアルファードの平均価格は430万円前後だった。この高い価格は、その後3年間にわたって維持された。しかし、2024年後半からは、価格が下落傾向に転じている。ここが転換点で、以降、中古車価格は下がり続け、一方で中古車の在庫が積み上がっていった。
現在の30系アルファードの中古車在庫数は約3800台となっており、平均価格は365万円。2024年までのピーク時と比べると65万円値下がりしており、この1年強で在庫車数は2700台も増えている。価格下落が在庫のダブつきによることは明白だ。
残価より高く買い取っていた店舗も、中古車価格が下落傾向になると、査定価格を抑えざるを得ない。業者オークションに流しても、希望額に届かなければ落札されず、価格を下げて再度出品するか、不良在庫となってしまうからだ。
トヨタディーラーが残価を高く設定して買い支えても、中古車市場が値崩れしていると、残クレ終了時の査定を厳しくせざるを得ない。そうなると、30系からの乗り替えで、残クレを利用して現行の40系アルファードを購入するユーザーは減っていき、リセール狙いで新規購入するユーザーも減るだろう。
「アルファードバブルははじけた」と判断するのが妥当なのである。
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