アルファードの中古車価格が下落しても、トヨタディーラーの収益への影響は非常に限定的だろう。というのも、トヨタディーラーはアルファード以外にもたくさんの売れ筋モデルを抱えているからだ。
以前紹介したノア/ヴォクシーは、Mクラスミニバンの横綱的存在であるし、ランドクルーザーシリーズも鉄板の人気車種だ。
価格は安いがルーミーやライズも販売台数が多いだけに、収益にしっかり貢献している。新車販売では利益が少なくても、車検整備やその他のサービスで顧客をしっかりつなぎ止める手段になるからだ。
とはいえ、残クレ利用によるアルファードのお得な購入が難しくなると、ユーザーを引き留めるための手段を講じることになるだろう。アルファードという高級ミニバンを日常的に乗り回していると、それ以上の満足感を愛車に求めたくなるものだ。
それには、アルファードオーナーの家族構成の変化なども考える必要がありそうだ。まだ子どもが小さい家族であれば、育児用品の買い物やドライブ旅行などでは荷物も多く、Lクラスミニバンの恩恵を十分に感じるだろう。
しかし子どもも大きくなり、一緒に出かける機会が減ると、大きなミニバンである必要性は小さくなる。オーナー自身がアルファードの堂々としたスタイリングが気に入っていても、必要性が下がれば、クルマを選択するときの優先順位は低くなる。
また、「買い替えは無理でもアルファードに乗り続けたい」という残クレ利用者は、現在のクルマをクレジット契約でそのまま乗り続けるケースも増えるだろう。しかし、それはディーラーにあまり利益をもたらさないし、乗り続けるにも限度がある。
10年落ちとなった高級ミニバンは、もはや「高級車」としての価値を失い、減価償却が進んだ大型車に過ぎない。
では、残クレアルファード勢の需要はどこへ向かうか。やはり、ランドクルーザーシリーズではないだろうか。
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